我が愛車momo子。
数年前、当時ペーパードライバーのわたしが勢いで買った車である。
いきなり、新車で購入。
大きな事故・違反を起こすことなく、
嫁入りした今でも、我が家の足になってくれている、大切な車である。
momo子の駐車場所は住宅街の路地に面したスペースで、車が4台置ける。
momo子の置き場は路地のクランクになっている角側である。
その路地に面しているところには壁などはない。
当て逃げされてもおかしくないゾーンである。
宅配業者やゴミ収集車など大きめの車も通る道ではあるが、
当て逃げされることなく、momo子は駐車場で鎮座していた。
いつぞや、駐車場でふと、momo子の助手席側のバンパーの下を見た。
雨上がりでもないのに地面がぬれていた。
10㎝経の跡。
違う日にも目をやると、やはり地面がぬれているのである。
あの跡はなんだろうか、と思って数ヶ月経ったある朝。
momo子の左脇を通る犬の散歩おじさんがいた。
なにげに窓からながめていた。
窓からはちょうどmomo子の後ろ姿が見える。
問題の角は窓からは見えない。
ちょうどクランクのところで、おじさんは立ち止まった。
そして、角を右に曲がり去っていった。
・・・・ん?
散歩途中で止まるとしたら、お犬様は・・・・。
もしかして。
すぐに、外に出てmomo子の気になっていたところを見に行った。
momo子右バンパーには、黄色い雫が湯気を立ててかかっていた。
わたしは愕然とした。
そして、洗面器にお風呂の残り湯を入れ、それをmomo子にかけた。
なんと惨めなmomo子。
momo子は滅多に洗車しないので、ボディーは汚いし、ガラスは油膜だらけ。
しかし、汚れていても愛車である。
意気地のないわたしは、直接おじさんにお願いできそうになかったので、
間接的抗議をすることにした。
次の日、momo子の助手席側の窓に張り紙をした。
犬のおしっこをかけないでください。
汚くても愛車なのです。
あくまでも飼い主様へのお願いである。
次の日から、雨の日以外はmomo子の足下はぬれていることはなかった。
慣れって怖いモノです。

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